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IADL の採点(老研式活動能力指標)

十三の問いに「はい」「いいえ」で答えます。手段的自立、知的能動性、社会的役割の三つに分けて出ます。

十三の問いに答えてください

ご本人にお尋ねして、ご本人の答えで採点するのが本来の使い方です。「できるか」ではなく「しているか」でお答えいただきます。

この結果を残しておきますか。

事業所の窓に登録すると、計算した結果を利用者や職員ごとに残して、前の月と比べられます。月 2,990 円。三十日は請求しません。

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IADL は Instrumental Activities of Daily Living、手段的日常生活動作のことです。買い物、食事の支度、金銭の管理、外出。ADL より一段複雑な、暮らしを回すための動作を指します。そして、ADL より先に落ちます。

IADL とは何か。ADL とどう違うか

ADLIADL
日本語基本的日常生活動作手段的日常生活動作
中身食べる、着替える、トイレ、入浴、歩く買い物、食事の支度、金銭の管理、外出、服薬の管理
落ちる順あとさき
気づかれ方すぐ分かる見過ごされやすい

ここが大事なところです。買い物ができなくなってから、着替えができなくなります。だから IADL の変化に気づけると、ADL が落ちる前に手が打てます。

ところが IADL の低下は見過ごされます。一人暮らしの方が買い物に行かなくなっても、外からは分かりません。「最近お買い物は」と聞いて初めて出てきます。

老研式活動能力指標の十三項目

日本で作られた尺度です。十三の問いに「はい」「いいえ」で答え、はいを 1 点として合計します。満点は 13 点。三つの力に分かれています。

手段的自立(5 問)

知的能動性(4 問)

社会的役割(4 問)

三つのうち、どこが落ちているかを見ます

合計点より、こちらの方が役に立ちます。

手段的自立が落ちている。体の問題か、認知の問題かを切り分けてください。足が痛くて買い物に行けないのと、お金の計算ができなくて行けないのは、まったく別の話です。

知的能動性が落ちている。新聞を読まなくなった、関心が薄れた。これは認知の働きか、意欲の低下です。うつが隠れていることもあります。

社会的役割が落ちている。人を訪ねなくなった、相談にのらなくなった。ここがいちばん早く落ちて、いちばん見過ごされます。そしてここを支えるのが、通所介護の本来の仕事です。

社会的役割は、取り戻せます

手段的自立と知的能動性は、下がると戻りにくいところがあります。しかし社会的役割は、場さえあれば戻ります。

相談にのる人がいない、話しかける若い人がいない。それは能力の問題ではなく、機会がないだけのことがあります。

レクの時間に、教える側に回っていただく。若い職員が知らない漢字を読んでもらう。行事の準備を手伝っていただく。役割をお渡しすると、この四項目は動きます。

魚へんの漢字昭和のできごとクイズを、教えていただく形で使うのは、そのためです。

聞き方のこつ

ご本人にお尋ねしてください。これが本来の使い方です。

ご家族に聞くと、「できない」側に寄ります。ご家族は心配しておられるからです。ご本人に聞くと「できる」側に寄ります。答えが食い違ったときは、両方を記録に残してください。その差自体が情報になります。

そして、試験のように連続で聞かないでください。会話の中に混ぜます。「新聞はとっておられますか」「最近どなたかお訪ねになりました」。十三問を一気に並べると、答える側が構えます。

記録として残す意味

一回きりの点数には意味がありません。半年ごとに取って、どの項目が変わったかを見てください。

そして、上がったときも記録してください。通所を始めてから社会的役割が二つ増えた。これは事業所の仕事が効いた証拠です。ご家族にもケアマネジャーにも、伝える価値のある事実です。

ほかの尺度と並べる

同じ日にまとめて取り、同じ紙に綴じておく。半年ごとに繰り返すと、その方の一年が見えます。

ご家族には、点ではなく場面を

ご家族が知りたいのは、日々の様子です。写真を一枚と、一行の言葉。私たちが作る事業所の頁では、写真を入れて一行書けば、その場で公開されます。介護の事業所だけのホームページ制作をご覧ください。

よくあるご質問
この判定を、そのまま認定調査や書類に使えますか。

この頁は判定の補助です。介護認定の主治医意見書や認定調査票に記載する判定は、医師と認定調査員が行います。事業所の記録や、担当者会議の資料として使っていただく分には差し支えありません。

入れた内容は、どこかに送られますか。

送られません。判定はすべてお使いの端末の中で行っています。お名前も状態も、当社へ届くことはありません。保存もしていません。

迷ったときは、どちらを選べばよいですか。

「できる」かどうかではなく、「ふだん実際にしているか」で選んでください。やろうと思えばできるが実際にはしていない、という場合は、していない側で判定します。これは判定基準に共通する考え方です。

印刷したものを記録として綴じてよいですか。

ご自由にお使いください。日付が入りますので、前回の判定と並べて綴じておくと、変化が見えるようになります。

ご家族に聞いて採点してもよいですか。

本来はご本人にお尋ねする尺度です。ご本人が答えられない場合にご家族から聞くこともありますが、そのときは記録にそのことを書いておいてください。ご本人の答えとご家族の見方は、しばしば食い違います。

出典
古谷野亘ほか「地域老人における活動能力の測定 ─ 老研式活動能力指標の開発 ─」日本公衆衛生雑誌 34(3), 1987
ご本人にお尋ねして、ご本人の答えで採点するのが本来の使い方です。
この頁の計算は上の資料に基づいています。最後の判断は指定権者の指示に従ってください。
ほかの道具
介護の事業所だけの、ホームページ制作です。

ケアマネジャーとご家族と求職者に届く形で作ります。送迎の到着予告は後から積めるオプションです。相談と見積もりは無料です。

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朝比奈幸太郎
朝比奈幸太郎

芸術家、空音開発創業者。二十代の終わりから三十代にかけて、要介護 5 の祖母と要介護 2 の祖父を一人で在宅介護しました。介護事業所のホームページ制作と、送迎の到着予告「かぞくのまど」を運営しています。運営者情報