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ADL の採点(バーセルインデックス)

十項目を選ぶと、百点満点で出ます。ADL 維持等加算にも用いられる尺度です。

十の項目を選んでください

「できるか」ではなく「ふだん実際にしているか」で選びます。点は合計され、百点満点で出ます。

この結果を残しておきますか。

事業所の窓に登録すると、計算した結果を利用者や職員ごとに残して、前の月と比べられます。月 2,990 円。三十日は請求しません。

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ADL は Activities of Daily Living、日常生活動作のことです。食べる、着替える、トイレへ行く、風呂に入る、歩く。生きていくうえで毎日行う動作を指します。それを点数にしたものが、バーセルインデックスです。

ADL とは何か

介護の現場で「ADL が落ちた」と言うとき、指しているのはこの日常生活動作です。歩けなくなった、着替えに介助が要るようになった、トイレが間に合わなくなった。

ADL は基本的日常生活動作とも呼ばれ、生活の土台にあたります。これに対して、買い物や金銭の管理といった、もう少し複雑な動作を IADL(手段的日常生活動作)と呼びます。

順番としては、まず IADL が落ち、それから ADL が落ちます。買い物ができなくなってから、着替えができなくなる。この順です。だから IADL の変化に気づけると、早く手が打てます。

バーセルインデックスの十項目

項目満点見ているもの
食事10自助具を使ってもよい。標準的な時間内に食べ終えるか
車いすからベッドへの移乗15ブレーキとフットレストの操作を含む
整容5洗面、整髪、歯みがき、ひげ剃り
トイレ動作10衣服の操作と後始末を含む
入浴5
歩行1545 メートルを基準にする。車いすの操作でも点が付く
階段昇降10手すりの使用は問わない
着替え10靴、ファスナー、装具の着脱を含む
排便コントロール10浣腸と坐薬の取り扱いを含む
排尿コントロール10収尿器の取り扱いを含む

合計で百点です。移乗と歩行だけが 15 点で、ほかより重く配点されています。この二つが生活の自由度を最も左右するからです。

採点のときに間違えやすいところ

「できるか」ではなく「しているか」で採点します。

手すりを使えば階段を上れるが、危ないので普段は使っていない。この場合は、していない側で採点します。能力ではなく、日常の実態を見ます。

歩行の 5 点は分かりにくいところです。歩けない方でも、車いすを自分で 45 メートル操作できれば 5 点が付きます。移動の手段を問わず、自分で移動できるかを見ています。

排便と排尿は動作ではなく、失禁の有無で採点します。トイレまで自分で行けるかどうかは、トイレ動作の項目で見ます。二つを混ぜないでください。

点数の読み方

区切りに公式の定めはありません。実務では、おおよそ次のように読まれます。

おおよその状態
85 〜 100自立に近い
60 〜 84部分的な介助を要する
40 〜 59多くの場面で介助を要する
0 〜 39全面的な介助を要する

ただし、合計点より項目ごとの内訳の方が役に立ちます。同じ 60 点でも、歩けるが排泄に介助が要る方と、歩けないが身の回りは自分でできる方では、支援の中身がまったく違います。

合計ではなく、どの項目が動いたかを見る

前回 75 点、今回 70 点。この 5 点がどこで動いたかが大事です。

入浴の 5 点が落ちたのなら、浴室の環境か、体力か、意欲の問題です。整容の 5 点が落ちたのなら、手の動きか、認知の働きが関わっているかもしれません。

印刷すると項目ごとに残りますので、前回のものと並べて綴じてください。どこが動いたかが一目で分かります。

ADL 維持等加算との関係

通所介護の ADL 維持等加算では、バーセルインデックスが用いられます。評価の時期、対象者の要件、提出の方法が定められていますので、算定にあたっては指定権者の示す様式と手順に従ってください。

この頁は、日々の記録と変化を見るための道具です。加算の算定書類そのものではありません。

加算の一覧と月額の試算は加算の早見でご覧いただけます。

体の状態と、認知の状態を並べる

ADL は動作を見るものです。あわせて次の三つを並べると、その方の姿が立体になります。

四つを同じ日に取って、同じ紙に綴じておく。半年ごとに繰り返すと、その方の一年が見えます。

ご家族には、点ではなく場面を伝える

「70 点でした」では何も伝わりません。「先月はご自分でお風呂に入れていましたが、今月は背中を洗うところをお手伝いしています」。これなら伝わります。

ご家族が知りたいのは、日々の様子です。私たちが作る事業所の頁では、写真を入れて一行書けば、その場で公開されます。介護の事業所だけのホームページ制作をご覧ください。

よくあるご質問
この判定を、そのまま認定調査や書類に使えますか。

この頁は判定の補助です。介護認定の主治医意見書や認定調査票に記載する判定は、医師と認定調査員が行います。事業所の記録や、担当者会議の資料として使っていただく分には差し支えありません。

入れた内容は、どこかに送られますか。

送られません。判定はすべてお使いの端末の中で行っています。お名前も状態も、当社へ届くことはありません。保存もしていません。

迷ったときは、どちらを選べばよいですか。

「できる」かどうかではなく、「ふだん実際にしているか」で選んでください。やろうと思えばできるが実際にはしていない、という場合は、していない側で判定します。これは判定基準に共通する考え方です。

印刷したものを記録として綴じてよいですか。

ご自由にお使いください。日付が入りますので、前回の判定と並べて綴じておくと、変化が見えるようになります。

ADL 維持等加算に、この点数をそのまま使えますか。

加算の算定には、指定権者の示す様式と手順があります。評価の時期、対象者の要件、提出の方法が決められていますので、必ずそちらに従ってください。この頁は日々の記録と、変化を見るための道具です。

出典
Mahoney FI, Barthel DW. Functional evaluation: the Barthel Index. Md State Med J. 1965
加算の算定にあたっては、指定権者の示す様式と手順に従ってください。
この頁の計算は上の資料に基づいています。最後の判断は指定権者の指示に従ってください。
ほかの道具
介護の事業所だけの、ホームページ制作です。

ケアマネジャーとご家族と求職者に届く形で作ります。送迎の到着予告は後から積めるオプションです。相談と見積もりは無料です。

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朝比奈幸太郎
朝比奈幸太郎

芸術家、空音開発創業者。二十代の終わりから三十代にかけて、要介護 5 の祖母と要介護 2 の祖父を一人で在宅介護しました。介護事業所のホームページ制作と、送迎の到着予告「かぞくのまど」を運営しています。運営者情報