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栄養の計算

対象の方を一度入れると、五つの画面すべてがその方の数字に変わります。基準は食事摂取基準の 2025 年版、食品は成分表の 2,538 品目です。

対象の方

ここを入れると、下の五つの画面すべてがその方の数字に変わります。十八歳以上が対象です。

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この頁は、日本人の食事摂取基準(2025 年版)日本食品標準成分表(八訂)増補 2023 年の二つだけを見ています。対象の方を一度入れれば、必要量からビタミンまで、その方の数字に変わります。

基準は 2025 年版に変わりました

食事摂取基準は五年ごとに改められます。現行は 2025 年版で、令和七年度から使われています。古い 2020 年版の数字を載せたままの資料が世の中にたくさん残っていますので、ご注意ください。

介護の現場に関わる変更は、主に四つです。

方向はどれも同じです。高齢の方に、もっと食べていただく。とくにたんぱく質と、骨を守るものを。

エネルギーは、計算ではなく体重で確かめます

推定エネルギー必要量という名前のとおり、これは推定です。同じ体重、同じ年齢でも、実際に必要な量は人によって違います。

基準そのものにも「エネルギーの過不足は体重の変化または BMI を用いて評価すること」と書かれています。計算した数字を出していて体重が落ちていくなら足りていませんし、増え続けるなら多すぎます。

だから、いちばん大事な仕事は計算ではなく、体重を測り続けることです。月に一度、同じ日、同じ時刻、同じ服装で。朝食の前がもっとも安定します。

たんぱく質は、合計より配り方です

六十五歳以上の女性で、推奨量は五十グラムです。しかし推奨量は「これを下回ると不足する人が出てくる」という最低限の線であって、目指す量ではありません。

目指すのは目標量の側です。十五パーセントエネルギーから二十パーセントエネルギー。一日千五百キロカロリーの方なら、五十六グラムから七十五グラムになります。推奨量の五十グラムより、はっきり多い。

そして、合計が足りていても朝が少ないと筋肉は作られにくいことが分かっています。一回の食事で一定量のたんぱく質が入らないと、筋肉を作る反応が始まらないためです。

日本の高齢者に多い形

朝はごはんと味噌汁と漬物。昼は麺類。夜に魚と肉が集中する。合計だけを見ていると気づけませんが、朝と昼にほとんど入っていません。朝に卵を一つ、牛乳を一杯足すだけで形が変わります。

糖質を減らす前に、確かめること

糖質を控える話が世の中に多いため、高齢の方でもごはんを減らそうとされることがあります。ここは慎重に見てください。

炭水化物の目標量は五十パーセントエネルギーから六十五パーセントエネルギーで、これは減っていません。ごはんを減らすと、エネルギーが足りなくなります。そしてエネルギーが足りないと、体はたんぱく質を燃やし始めます。せっかく食べた肉や魚が、筋肉にならずに燃料として消えるのです。

糖尿病の方であっても、指示エネルギーは主治医が出します。目標体重に労作の係数を掛けた目安はありますが、勝手に減らす根拠にはなりません。血糖の管理と、低栄養の予防は、両方を同時に見る必要があります。

高齢の方で足りなくなりやすい六つ

栄養素足りないと出るもの多く含む食品
たんぱく質筋肉が減る、傷が治りにくい、感染に弱くなる肉、魚、卵、大豆、乳製品
ビタミン D骨が弱くなる、転びやすくなる魚、きのこ。日に当たると皮膚でも作られます
カルシウム骨が弱くなる牛乳、小魚、豆腐、青菜
ビタミン B12貧血、ふらつき、物忘れ魚、貝、レバー、卵。植物にはほとんど含まれません
亜鉛味が分からなくなる、傷が治りにくい牡蠣、肉、卵、豆
ビタミン C傷が治りにくい、血管がもろくなる野菜、果物、いも

ビタミン B12 には、もう一つ注意があります。胃の手術を受けた方と、胃酸を抑える薬を長く飲んでいる方は、食べていても吸収されません。物忘れやふらつきの形で出ますので、認知症と間違われることがあります。

亜鉛も見落とされます。味が分からなくなると食べなくなり、食べないからさらに足りなくなる。この輪に入る前に気づいてください。

成分表の八訂で変わったこと

食品成分表も、七訂から八訂で大きく変わりました。二つ覚えておいてください。

一つ目は、エネルギーの計算方法です。それまでは食品ごとの換算係数を使っていましたが、八訂では組成に基づく方法に変わりました。その結果、ごはんは百グラムあたり百六十八キロカロリーから百五十六キロカロリーになりました。全体としてエネルギーは低めに出ます。

二つ目は、食物繊維の測り方です。じゃがいもは 1.3 グラムから 8.9 グラムになりました。七倍近い違いです。古い資料の数字と並べて比べないでください。

この頁の計算は、すべて八訂の増補 2023 年の値です。令和八年三月二十七日付の正誤も反映しています。

低栄養を疑うサイン

数字が取れなくても気づける形があります。次のうち二つ以上が重なったら注意してください。

体重が測れない方は、ふくらはぎのいちばん太いところを巻き尺で測ります。三十センチメートルを下回るときは、筋肉が減っている可能性を考えます。それも難しいときは、二の腕の厚み、こめかみのくぼみ、ベルトの穴。ご家族はよく気づいておられます。

逆に、急に二キログラム増えたときも見てください。むくみのことがあります。脂肪は二週間で二キログラム増えません。

献立の計算を、毎日の仕事にどう組み込むか

管理栄養士がいる施設なら、専用の仕組みがあります。問題は、いない事業所です。通所介護の多くは、給食を外から取るか、その日の職員が作るかのどちらかで、栄養価を確かめる手立てを持っていません。

全部の献立を計算する必要はありません。次の三つだけで、ずいぶん見えるようになります。

いちばん多いのは、たんぱく質と食物繊維が足りず、食塩が多い形です。そのときは、汁を一つ減らして、牛乳か卵を一つ足す。それだけで両方が同時に良くなります。

上の献立の計算は、食品を選んで量を入れるだけです。印刷もできますし、CSV に書き出して手元の表に貯めることもできます。毎日開いていただければ、それだけで記録になります。

よくあるご質問
この数字のとおりに食べさせればよいのですか。

目安です。実際に見るのは体重の動きです。この量を出していて体重が落ちていくなら足りていませんし、増え続けるなら多すぎます。計算は出発点で、答えは毎月の体重が教えてくれます。

高齢の方は痩せている方がよいのではないのですか。

逆です。六十五歳以上で目標とされる BMI は 21.5 から 24.9 で、若い方より高い側に置かれています。痩せている高齢者は、感染にも骨折にも弱くなります。低栄養を防ぐことの方が優先されます。

食品成分表の数値は、いつの版ですか。

日本食品標準成分表(八訂)増補 2023 年で、令和 8 年 3 月 27 日付の正誤を反映したものです。2,538 品目すべてを載せています。食事摂取基準は 2025 年版です。

食物繊維の数値が、前に見たものと違います。

八訂で測り方が変わったためです。じゃがいもは 1.3 g から 8.9 g になりました。古い成分表の数字と比べないでください。この頁はすべて八訂の値です。

たんぱく質は、多く摂った方がよいのですか。

高齢の方は、若い方より体重あたりで多めが必要とされます。2025 年版では、六十五歳以上の目標量の下限が十五パーセントエネルギーに引き上げられました。ただし腎臓の働きが落ちている方では制限がかかります。持病のある方は医師と管理栄養士の指示に従ってください。

入力した内容は、どこかに送られますか。

送られません。計算はすべてお使いの端末の中で行っています。食品のデータだけを一度読み込み、あとは端末の中で処理しています。

出典
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025 年版)」策定検討会報告書(令和 6 年 10 月)
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補 2023 年」(令和 8 年 3 月 27 日の正誤を反映)
水分の目安は食事摂取基準の値ではなく、現場で広く使われている目安です。
この頁の計算は上の資料に基づいています。最後の判断は指定権者の指示に従ってください。
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朝比奈幸太郎
朝比奈幸太郎

芸術家、空音開発創業者。二十代の終わりから三十代にかけて、要介護 5 の祖母と要介護 2 の祖父を一人で在宅介護しました。介護事業所のホームページ制作と、送迎の到着予告「かぞくのまど」を運営しています。運営者情報