介護の入口にあたる資格です。百三十時間の研修を受け、修了試験に合格すると修了となります。受講に資格は要りません。年齢の上限もありません。
この記事は取り方の手続きだけを書いた記事ではありません。この資格で、現場の仕事がどう変わるかを書きます。
いちばん大きく変わること
訪問介護で、一人で家に入れるようになります。
訪問介護員として働くには、この資格が要ります。無資格では従事できません。ここが、通所や施設との決定的な違いです。
通所や施設では無資格でも働けます(認知症介護基礎研修は必要です)。だから初任者研修の最大の意味は、働ける場所が増えることにあります。
加えて、身体介護に自信を持って入れるようになります。移乗、入浴、排泄、食事。手順を体系立てて習うのと、現場で見よう見まねで覚えるのとでは、腰の守り方が違います。
百三十時間の中身
| 領域 | 学ぶこと |
|---|---|
| 職務の理解/介護における尊厳の保持 | 何のための仕事か。自立支援という考え方 |
| 介護の基本/介護におけるコミュニケーション | 関わり方。認知症の方への声のかけ方 |
| 老化の理解/認知症の理解/障害の理解 | 体と心に何が起きているか |
| こころとからだのしくみと生活支援技術 | いちばん時間を割く領域。実技が中心 |
| 振り返り | まとめ |
実技では、ベッドメイキング、体位の交換、衣類の着脱、排泄の介助、食事の介助、歩行と移乗の介助を習います。ここが百三十時間の中心です。
通い方と期間
スクーリング(通学)が必須の科目があります。通信で学べる部分と、通わなければならない部分が分かれています。
期間は、通う頻度によって変わります。週一回なら四か月前後、週二回なら二か月前後、短期の集中なら一か月台という組み方が一般的です。働きながら通える形が用意されています。
費用は実施機関によって幅があります。数万円から十万円台まで開きがあるので、複数の機関を比べてください。ハローワークの教育訓練給付や、自治体の補助、事業所の負担制度が使えることがあります。
修了試験について
最後に筆記の試験があります。ただし落とすための試験ではありません。不合格でも再試験を用意している機関がほとんどです。授業に出ていれば通ります。

次にどこへ行くか
初任者研修の次は実務者研修(四百五十時間)です。初任者研修を修了していると、そのうち百三十時間分が免除され、三百二十時間の受講で修了できます。
実務者研修を終え、実務経験が三年(従事日数五百四十日)に届くと、介護福祉士の国家試験を受けられます。
初任者研修を飛ばして、実務者研修から受けることもできます。
介護福祉士だけを目指すなら、そのほうが総時間は短くなります。ただし訪問介護で働きたいなら、初任者研修を先に取るほうが早く働けます。どこで働くかで、順番が変わります。
事業所として、この資格をどう扱うか
採用と定着の両方に効きます。
採用では、「入職後に初任者研修を受講いただきます。費用は当事業所が負担します」と求人票に書けるかどうかが分かれ目です。無資格で応募される方は、ここを見ています。
定着では、資格を取った職員が、取ったあとに何を任されるかが問われます。取っても仕事が同じなら、その方は取った資格を持って別の事業所へ移ります。
訪問の枠を任せる、新人の指導に入っていただく、手当を付ける。資格と処遇を結びつけてください。
処遇改善加算の取り方は介護職員等処遇改善加算に書いています。
研修中の職員をどう支えるか
通学がある間、シフトに穴が空きます。ここで止めてしまう事業所が少なくありません。
穴を埋める設計を先にしてください。研修の曜日を固定して、その曜日だけ別の職員を入れる。送迎の便を組み替える。便の組み方は送迎ルートの組み方に書いています。
研修に出せる事業所だということ自体が、求人の強みになります。
働いている人の姿が見えると、応募の理由が変わります。私たちが作る事業所の頁は、そのために作ります。介護の事業所だけのホームページ制作をご覧ください。
ケアマネジャーとご家族と求職者に届く形で作ります。送迎の到着予告は、後から積めるオプションです。相談と見積もりは無料です。
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