介護福祉士の国家試験を、実務経験のルートで受けるために必須の研修です。ここを通らないと受験できません。
二十科目、四百五十時間。介護の資格の中で、いちばん重い研修です。
免除で、実際の時間は変わります
| 持っている資格 | 受講する時間 |
|---|---|
| なし | 四百五十時間 |
| 介護職員初任者研修 | 三百二十時間 |
| 介護職員基礎研修 | 大きく免除される |
| ホームヘルパー一級・二級 | 級により免除される |
初任者研修を持っていると百三十時間が免除されます。ただし免除されるだけで、三百二十時間はあらためて受講します。
四つの領域
厚生労働省が定める構成は、次の四領域です。
| 領域 | 中身 |
|---|---|
| 人間と社会 | 尊厳、権利、制度。社会保障と介護保険の仕組み |
| 介護 | 介護過程、生活支援技術、コミュニケーション技術。いちばん時間が長い |
| こころとからだのしくみ | 発達と老化、認知症、障害、体の仕組み |
| 医療的ケア | 喀痰吸引と経管栄養。講義と演習 |
通信で終わらない科目があります
「介護過程Ⅲ」と「医療的ケア(演習)」は、通学が必須です。ほかの多くの科目は通信教育で自宅学習ができます。
だから通学日数は、思われているより少なくなります。機関によりますが、数日から十日程度に収まる組み方が一般的です。働きながら受けられる形になっています。
期間は、無資格から始めて六か月前後。初任者研修を持っていれば四か月前後が目安です。
介護過程Ⅲ。ここがいちばん重い
情報を集め、課題を整理し、目標を立て、計画を作り、実施し、評価する。この一連を、実際の事例で回します。
ここを通ると、記録の書き方が変わります。「帰宅願望あり」で終わらない記録が書けるようになります。
現場での課題の整理の仕方は課題の整理と個別の計画に、生活歴の聞き取りは生活歴の聞き方に書いています。
医療的ケアが入ると、現場が変わります
喀痰吸引と経管栄養を、講義と演習で学びます。
ただし、研修を修了しただけでは実施できません。
実務者研修で行うのは基本研修にあたる部分です。実際に業務として行うには、このあとに実地研修を修了し、都道府県に登録された事業所(登録特定行為事業者)で、認定を受けたうえで実施することになります。
事業所の側にも登録が要ります。職員が資格を持っていても、事業所が登録していなければ実施できません。ここを取り違えている事業所があります。
喀痰吸引等研修には第一号、第二号、第三号があり、対象となる行為と対象者の範囲が違います。自分の事業所でどこまで必要かを先に決めてから、どの研修を受けるかを決めてください。

費用
実施機関によって幅があります。持っている資格による免除で、料金も下がります。教育訓練給付、自治体の補助、事業所の負担制度が使えることがあります。
複数の機関を比べてください。同じ内容で、金額が倍近く違うことがあります。
事業所として、どう扱うか
実務者研修は、職員が介護福祉士へ進む唯一の通り道です。ここを支える事業所と、支えない事業所で、三年後の人員構成が変わります。
介護福祉士の人数は、加算にも直結します。サービス提供体制強化加算は、介護福祉士の配置割合で区分が変わります。加算の一覧は通所介護の加算にまとめています。
つまり、職員の資格取得を支えることは、そのまま事業所の収入になります。費用を出す判断は、福利厚生ではなく投資として考えられます。
支える形
- 通学の日をシフトから外す。曜日を固定して、埋める人を先に決める
- 費用を立て替え、一定期間の勤務で返済免除とする(条件は書面で明示する)
- 介護過程Ⅲの課題を、実際の利用者の事例で組めるよう資料の閲覧を許す
そして、取ったあとの処遇を先に示してください。取っても何も変わらないなら、取った職員は移ります。
次は国家試験です
実務者研修を修了し、実務経験が三年(従事日数五百四十日)に届くと、介護福祉士の国家試験を受けられます。
研修を修了できる事業所であることは、求人の強みになります。私たちが作る事業所の頁は、そこを伝えるために作ります。介護の事業所だけのホームページ制作をご覧ください。
ケアマネジャーとご家族と求職者に届く形で作ります。送迎の到着予告は、後から積めるオプションです。相談と見積もりは無料です。
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