
代表あいさつ
玄関で、
待っていました。
かぞくのまどを作っている、朝比奈幸太郎と申します。
二十代の終わりから三十代にかけて、要介護 5 の祖母と要介護 2 の祖父を、一人で在宅で介護していました。若いころは、いわゆるヤングケアラーでした。
その日々で困っていたのは、介護そのものより、電話でした。
往診の日に、デイサービスを休む連絡を入れること。
訪問入浴が思いのほか遅れて、これだけ遅れるのなら先に買い物に行けたのに、と思うこと。
デイサービスの帰りの時間が近づくと、もうすぐ電話が鳴ると身構えて、家から出られないこと。
これが画面で見えれば、
家の外に出る時間が分かります。
送迎車が今どこにいて、あと何分で着くのか。それだけのことです。それだけのことが、分からなかった。
休む日は一押しで伝わり、遅れは電話ではなく画面で分かる。かぞくのまどは、当時の私に渡したかった道具です。

電話をかける側にも、時間がありません
作りはじめてから、事業所の側の話を聞くようになりました。
訪問入浴の方が言っていました。時間がずれやすい仕事なのに、電話をかける時間すら取れないほど忙しいと。かける側も、待つ側も、同じ電話で困っていました。
そして、こうも思うようになりました。
時間の余裕がないから、
きつい言葉になる。
これは現場の感覚です。人手が足りない、休みが取りにくい、そこから言葉が荒くなる。辞めた理由でいちばん多いのが職場の人間関係で、その半分が上司や先輩の言動がきついことだった、という調査があります(令和 6 年度 介護労働実態調査)。
だから、機械で代われることは徹底して機械にやらせたいと考えています。浮いた時間で休みを取りやすくして、日常の業務で利用者の方の手をとり、目を見る。そこまで行って、やっと意味があります。
位置から生まれることだけを、やります
かぞくのまどが扱うのは、位置から生まれる情報だけです。介護の業務そのものや、医療のことには一切触れません。服薬の管理のようなものは、手を出すべきではないと考えています。
これは自分に課した線です。できることを広げるより、やらないことを決めるほうが、長く続けられます。
これからは、スマートフォンを扱える人が介護をします
私が祖父母を介護していたころ、画面で見るという発想そのものがありませんでした。いまは違います。そしてこれから介護をする人は、ほとんどが画面を持っています。
その時代に向けて、五年から十年で百件の事業所に使っていただくことを目標にしています。急いではいません。一件ずつです。
かぞくのまどが入っている施設なら、
働いてもいいかな。
五年後、求職者の方にそう思っていただけていたら、この仕事は成功だと思っています。ご家族のためだけでなく、そこで働く方のためにもなっていたということだからです。
正直に、申し上げておきます
契約の実績は、まだ 0 件です。2026 年 9 月に作ったばかりです。送迎表の自動作成のような、専門の会社が得意にしている機能もありません。
ですから、導入は 0 円にして、最初の 2 か月も 0 円にしました。お金を先にいただかずに、実物で確かめていただく形にしています。送迎の順番を組む道具は、他の会社の仕組みをお使いの事業所にも、無料でお配りしています。
作っているのは私ひとりです。打ち合わせをした相手が、そのまま手を動かします。伝言で中身が変わりません。そのかわり、できないことはできないと申し上げます。
空音開発 かぞくのまど
朝比奈 幸太郎