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送迎範囲の決め方と、地図の作り方

2026.09.11空音開発約 3 分で読めます

送迎の範囲は、事業所の経営をいちばん左右する一線です。広げれば利用者は増えますが、一便の所要が延びて既存の方の負担が増えます。狭めれば運びやすくなりますが、断ることが増えます。ここでは、決め方と、決めた範囲をどう伝えるかを整理します。

距離で決めるか、時間で決めるか

「半径五キロ以内」という決め方をよく見ます。分かりやすいのですが、実際の送迎には合いません。

同じ五キロでも、幹線道路沿いなら十分、山側の細い道なら二十五分かかります。川を渡る橋が一本しかない地域では、直線で三キロの家に二十分かかることがあります。

ですから、時間で決める方が実際に合います。「事業所から車でおおむね二十分以内」。この決め方なら、道の事情がそのまま反映されます。

ただし、ご家族に説明するときは分かりにくくなります。自分の家が二十分以内かどうか、判断できないからです。だから地図が要ります。

通常の実施地域との関係

運営規程には「通常の事業の実施地域」を定めます。これは送迎範囲そのものではありませんが、深く関わります。

通常の実施地域の中であれば、交通費などの実費を利用者に求めることはできません。地域を越えて提供する場合は、あらかじめ運営規程と重要事項説明書に定めていれば、実費を求められます。

ここを定めずに範囲外から受けて、あとから交通費をいただこうとすると、問題になります。範囲を決めたら、必ず運営規程に書いてください。

実施地域の書き方に注意します。

「○○市全域」と書くと、市の端から端まで断れなくなります。実際に行ける範囲を、町名まで書くか、地図を添えて示す方が安全です。書き方は指定権者に確かめてください。

範囲を決めるときの四つの目安

一番目と三番目は、必ず朝の時間帯に走って確かめてください。昼に測った時間で範囲を決めた事業所は、四月に苦労します。

範囲外から相談されたとき

断るか、受けるか。判断の基準を決めておくと、その場で答えられます。

受けてよい場合として考えられるのは、その方向にすでに何軒か回っている、通り道にあたる、あるいは同じ地区からもう一軒の相談が見込める、といった場合です。一軒だけのために往復三十分を足すのは、既存の利用者の車内時間を延ばすことになります。

断るときは、理由を伝えてください。「範囲外ですので」だけだと、ケアマネジャーとの関係が薄くなります。「送迎が片道二十五分になり、ほかの方の車内時間が延びてしまいます」と伝えると、次の相談のときに近い方を回してもらえます。

そして、断った記録を残してください。同じ地区からの相談が三件たまったら、範囲を広げる判断ができます。断りっぱなしにすると、その情報が消えます。

地図の作り方

事業所の頁に載せる地図は、二つの情報が要ります。事業所の場所と、送迎できる範囲です。

範囲の描き方には二通りあります。円で描く方法と、町名で示す方法です。

円で描く町名で示す
作りやすさすぐ描ける町名を並べる手間がある
正確さ道の事情が反映されない実際に行ける範囲を示せる
伝わりやすさ一目で分かる自分の町名を探す必要がある

両方を載せるのがいちばんです。地図で大まかな形を見せ、その下に町名を並べる。ご家族は地図を見て、ケアマネジャーは町名を確かめます。

ケアマネジャーは、範囲から探しています

ケアマネジャーが通所介護の事業所を探すとき、最初に確かめるのが送迎の範囲です。担当する利用者の家が範囲に入っていなければ、それ以上見ません。

ところが、送迎の範囲を頁に載せていない事業所がたくさんあります。電話で聞くしかない状態です。そして忙しいケアマネジャーは、電話をかける前に、範囲を載せている別の事業所を見ます。

範囲を載せることは、それだけで問い合わせの数を変えます。載せる情報は三つです。地図、町名の一覧、そして「範囲外でもご相談ください」の一行。三つ目があるかどうかで、相談の数が変わります。

地図は、私たちが作れます

事業所の住所と、車で何分かが分かれば、直線距離の円ではなく、道に沿った実際の範囲を地図にできます。位置の技術で作るものですので、ふつうの制作会社では作れません。

作った地図は、そのまま事業所の頁に載せられます。私たちが作る事業所の頁では、この地図を埋め込む形にできます。ケアマネジャーが見て、その場で判断できる形です。

範囲を変えたときも、管理の窓から書き換えればその場で公開面が変わります。制作会社に依頼して数日待つ、ということがありません。介護の事業所だけのホームページ制作をご覧ください。

介護の事業所だけの、ホームページ制作です。

ケアマネジャーとご家族と求職者に届く形で作ります。送迎の到着予告は、後から積めるオプションです。相談と見積もりは無料です。

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朝比奈幸太郎
朝比奈幸太郎

芸術家、空音開発創業者。二十代の終わりから三十代にかけて、要介護 5 の祖母と要介護 2 の祖父を一人で在宅介護しました。公開されている測位の基準局を毎日測り、記録を番号付きで公開しています。介護事業所のホームページ制作と、送迎の到着予告「かぞくのまど」を運営しています。運営者情報