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デイサービスの送迎、毎朝の電話をなくす方法

2026.09.08空音開発約 5 分で読めます

毎朝の送迎の電話が 20 本、1 本 2 分なら、月に 15 時間です。職員の時給を 1,500 円とすると月 2 万円を超えます。電話をやめて、車の到着の目安を家族のスマートフォンに出す仕組みに置き換えると、この手間が消えます。この記事は、通所介護(デイサービス)の送迎で毎朝起きていることを、事業所の側から整理したものです。

毎朝、何が起きているか

迎えの便が出る前に、職員が家族へ一件ずつ電話をかけます。出ない家にはかけ直します。走り出してからは「今どこですか」の電話が事務所に入り、運転者に確かめて折り返します。夕方の送りも同じです。全国のデイサービスは 42,885 事業所(厚生労働省 介護サービス情報公表システムのオープンデータ、2025 年 12 月末時点)あり、その多くが送迎を行っています。

運転者は便を選んで押すだけ。運行していない間は位置を送りません
運転者は便を選んで押すだけ。運行していない間は位置を送りません

電話が消える仕組みの形

形は三つに分かれます。

一つ目は、運転者が便を選んで「出発する」を押すと、車の位置が仕組みに送られる形です。端末は事業所の物で、運行していない間は位置を送りません。二つ目は、家族が自分の窓を開くと「あと 7 分」と地図が出る形です。自分のお宅の一つ前を車が出た時点で音が鳴れば、家族は外に出る時刻が分かります。三つ目は、事務所の管理の窓に、今日の便と回る順、欠席、車の位置、通過の時刻が並ぶ形です。

この三つが揃うと、毎朝の電話、「今どこですか」の問い合わせ、送迎の記録の三つが一度に仕組みになります。

選ぶときに確かめること

家族がアプリを入れなくても開けるか。運転者の私物の電話でなく事業所の端末で動くか。運行していない間は位置を送らないか。位置の生データをいつ消すか。通過の時刻が記録として残るか。当日の欠席を家族から一押しで送れるか。この六つを聞くと、仕組みの向きが分かります。

ご家族の窓に出るのは「あと何分」の一つだけです
ご家族の窓に出るのは「あと何分」の一つだけです

記録に残る形

便ごとの出発、終了、各お宅の通過の時刻が自動で残ると、送迎の記録を手で書く必要がなくなります。運営指導で送迎の実施を確かめられることがあり、日付ごとに読める形にしておくと安心です。

家族の側から見ると

家族が知りたいのは、車が今どこにいるかではなく、いつ玄関に出ればよいかです。だから画面は「あと何分」の一つだけでよく、地図はその下にあれば足ります。高齢の家族が見る画面ほど、一つのことしか置かないほうが伝わります。

電話が一本ずつ何を奪っているか

朝の電話は、時間だけを奪うのではありません。かけている間、相談員は他の仕事ができません。受け入れの準備、記録、ケアマネジャーからの連絡。朝の三十分は、事業所の一日で最も密度の高い時間です。そこに二十本の電話が入ります。

15時間/月迎えの電話 20 本 × 2 分 × 22 日
1,980円/月到着予告の金額。1 日あたり 66 円
3種類朝に発生する電話の種類

朝に発生する電話は、三種類あります

一つ目は、迎えの前の連絡です。「これから向かいます」。出ない家にはかけ直します。二つ目は、家族からの問い合わせです。「今どこですか」。事務所が受け、運転者に確かめ、折り返します。三つ目は、欠席と、それによる繰り上がりの連絡です。誰かが休むと、後ろのお宅は早く着きます。そのことを、また電話で伝えます。

三つ目が最も抜けます。休みの連絡を受けた人と、繰り上がりを伝える人が違うからです。伝え忘れると、玄関に出ていないお宅の前で車が待つことになり、便全体が遅れます。

置き換えの形は、三つの窓に分かれます

送る側

車に固定した端末で、運転者が便を選んで「出発する」を押します。次に回るお宅の名前と目印が出て、家の前を通ると自動で記録されます。運行していない間は位置を送りません。端末は事業所のもので、私物ではありません。

家族の窓

事業所から受け取った QR を読むと、ブラウザで窓が開きます。「あと 7 分」と地図。自分のお宅の一つ前を車が出た時点で音が鳴れば、家族は外に出る時刻が分かります。「今日は乗りません」も一押しで送れます。

管理の窓

事務所の画面に、今日の便と回る順、欠席、車の位置、通過の時刻が並びます。家族の鍵の発行も、日付ごとの記録もここから行います。

選ぶときに確かめる六つ

就業規則に入れる一行が要ります。

運転者の側から見ると、位置を送ることは監視に見えます。だから「運行の開始から終了までの間だけ、車の位置を送る」「位置の生データは 12 時間で消す」「端末は事業所が用意する」の三つを、就業規則か運用の決まりに書きます。書いてあると、運転者は納得して使います。

導入したあとの一週間

仕組みを入れた日から電話が消えるわけではありません。ご家族が窓を開く習慣がつくまで、二週間ほどかかります。最初の一週間は、これまでどおり電話もかけながら、窓を見ていただくようにお願いします。二週目から、窓を見てくださっているお宅への電話をやめます。

すべてのご家族がスマートフォンをお持ちとは限りません。お持ちでないお宅には、これまでどおり電話をかけます。二十軒のうち十五軒が窓に移るだけで、電話は四分の一に減ります。

記録に残る形

便ごとの出発、終了、各お宅の通過の時刻が自動で残ると、送迎の記録を手で書く必要がなくなります。運営指導で送迎の実施を確かめられることがあり、日付ごとに読める形にしておくと、その場で出せます。月ごとにまとめて印刷や CSV で出せる形にしておくと、法人への報告にも使えます。

よくある質問

電波の届かない地域でも動きますか

位置は携帯の回線で送るので、圏外では届きません。圏外を通る便では、圏内に戻った時点でまとめて送られます。到着の目安は、直前の位置から計算した値が残ります。

ご家族が窓を開いてくださらない場合は

鍵を渡したのに一度も開かれていないお宅は、管理の窓で分かります。案内の紙を渡し直すか、次の来所のときに一緒に開いてみるのが早い方法です。

運転者が高齢で、端末の操作が心配です

運転者が押すのは、便を選んで「出発する」を押すことと、終わりに「終わりました」を押すことの二つだけです。途中の記録は自動で付きます。押し忘れたときのために、手で「通過」を押す道も残してあります。

費用はどのくらいですか

かぞくのまどの場合、導入は 0 円、月額は 1,980 円(税込)です。最初の 2 か月は 0 円で、送迎車の台数でもご利用者やご家族の人数でも変わりません。詳しくは 料金 をご覧ください。

かぞくのまどは、この形をデイサービス、訪問看護、訪問入浴、障害福祉の送迎のために作った仕組みです。仕組みと料金、見本のサイトをご覧ください。

介護の事業所だけの、ホームページ制作です。

ケアマネジャーとご家族と求職者に届く形で作ります。送迎の到着予告は、後から積めるオプションです。相談と見積もりは無料です。

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朝比奈幸太郎
朝比奈幸太郎

芸術家、空音開発創業者。二十代の終わりから三十代にかけて、要介護 5 の祖母と要介護 2 の祖父を一人で在宅介護しました。公開されている測位の基準局を毎日測り、記録を番号付きで公開しています。介護事業所のホームページ制作と、送迎の到着予告「かぞくのまど」を運営しています。運営者情報